ページの先頭です

テレパック




制作番組・CM

女と愛とミステリー 
西村京太郎サスペンス 天使の傷痕

 

[TX]2001年7月4日(水)20:54~22:48(全1話)

新聞記者の田島伸治は、美術館で知り合った清楚な女性・山崎昌子と山へハイキングに出かけた。付き合いはじめてまもないデートに、田島はうれしさを隠しきれない。ひと気のない早朝の山の中は、野鳥の声が響き渡り、二人は幸せいっぱいで山道を歩いていた。
ところが二股に分かれた分岐点で、道標が不自然に木の枝の陰に隠されていた。田島はそれをのぞきこんで、頂上へと向かう細いルートを進んでいくが、ふと後ろを見ると、昌子が道標のそばでかがみこんでいた。靴に小石が入ったみたいという昌子を、田島はふざけて写真におさめる。
そんな幸せいっぱいの二人が先を歩き始めた時、突然背後から獣のうめき声のようなものが聞こえてきた。振り返ると、腕にナイフが深々と突き刺さった男が道の角から現れたのだ。男は助けを求めるように田島たちの方へと歩み出るが、力尽きて道の下に転がり落ちてしまう。
田島は急いで男のものへと駆け下りるが、男は「て、ん……」という謎の言葉だけを言い残し、息絶えてしまう。田島は昌子のもとへ引き返し、震える彼女を抱き寄せるのだった。
警察の調べによれば、被害者は久松実という名の都内在住のルポライター。凶器はどこでも手に入るようなありふれたナイフだったという。そして、不思議なことに、当日、登山道の道標が逆を向いていたという事実を警察は突き止めていた。
田島は被害者が最後に言った「てん」という言葉が気にかかり、刑事の中村に考えを求める。だが中村は、まともに田島と対応することを避ける。仕方なく田島は、自ら事件の全容をつかもうとするのだった。
まず田島は、久松が記事を書いていたゴシップ誌の編集部を訪れ、編集長の里村に久松のことを聞き出す。里村によれば、久松は「記事にする」と脅して、時々ゆすりをやっていたらしい。さらに田島は久松が書いたと思われる、「天使は金になる」という意味深なメモをその場で目にした。
一方、警察の捜査も「天使」という言葉をヒントに進んでいた。中村・宮崎の両刑事は、イメージクラブ「エンジェル」という名で働く片岡有木子と接触し、久松にゆすりを受けていたのではと、彼女を問い詰める。
田島も、久松が通っていたバーが「エンゼル」という名であることを突き止め、店を訪れていた。バーのママ・絹川文代に久松との関係を問う田島。文代は、殺してやりたいと思ったことはあると言いながらも、文代が犯人ではという田島の推理を、やんわりと否定するのだった。
しかし事件は思わぬ展開を見せる。久松殺しの疑いがかかっていたイメクラ嬢・有木子が、警察の見張りから逃亡し、階段から転落して死亡してしまったのだ。警察は一件落着との判断を下すが、田島はどうにも腑に落ちない。有木子のほかにも久松からゆすられていた人間がいるはずだと考え、事件を追い続けることを決意する。
田島は昌子の アパートを訪れ、事件の経過を報告する。そこで田島は、家計簿に、謎めいた数字の羅列を発見した。自分以外の男性の電話番号かと不安に思う田島であったが、かつて彼女にプレゼントした天使のキーホルダーを「宝物」といって大切にしている昌子を愛しく思うのだった。
田島は翌日、久松が住んでいたマンションを訪問する。そこで管理人の田熊かねから久松のことを聞き出そうとするが、かねは最近物忘れがひどくてよく覚えていないと返答。結局、何の成果も挙げられないまま、田島は昌子のアパートへと戻っていった。
田島は昌子の部屋で夕食をご馳走になるほど、二人の関係は親密になっていた。そこで、田島は、うっかり昌子のメールをのぞいてしまう。そこには、昌子の姉と思しき和服の美人が映っていた。昌子は両親を早くに亡くしており、自分は姉に育てられたと、田島に告白する。苦労を背負って生きてきた昌子に愛しさを感じる田島は、「一緒に暮らしたい」と、彼女に思いを口にするのだった。
昌子と深い愛に落ちていく田島に、思わぬ連絡が入る。なんと、取材したばかりのマンション管理人・田熊かねが亡くなったというのだ。田島は一報を聞き、現場へ急行。刑事の中村に、かねは殺されたと主張するが、中村は田島の意見を聞き入れないのだった。
結局警察は、かねが発作的に自殺を図ったと発表する。しかし田島はどうにも警察の見解に納得がいかない。「もうすぐ管理人を辞めて楽をする」と語ったかねの言葉が思い出され、田島は一人でかねが殺害された証拠を集めようと奔走する。
しかし、事件の全容解明を望む田島の前に、思いもかけない衝撃の事実が突きつけられる……。

 

【原作】西村京太郎「天使の傷痕」(講談社)

【脚本】吉田弥生

【主題歌】和田アキ子「愛の光」

【出演】村上弘明、遠野なぎこ、佐野史郎、原田大二郎、多岐川由美、千石規子、床嶋佳子、山村紅葉、石倉三郎、室田日出男、平泉成、甲本雅裕、絵沢萠子、朝倉伸二、俵木藤太 ほか

 

【製作著作】テレパック

Creators

プロデューサー
森下和清
黒沢淳


このページの先頭へ