ドラマ

火曜サスペンス劇場 警部補佃次郎3 艶やかな声

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[NTV]
1997年5月27日(火)21:00~22:55

都内のマンションで元テレビタレント・若松信次(並木史朗)の他殺死体が見つかった。第一発見者は、若松の愛人・早坂恵子(金久美子)。現場の戸棚にスタンガンがあったことから、捜査陣は自分の連れ子・翔太(備瀬貴之)のことで若松と言い争っていた恵子に注目、その周辺捜査に乗り出した。事件を担当した刑事・佃次郎(西郷輝彦)の事情聴取に対し、アリバイのない恵子は、スタンガンが借金取りに追われていた若松の護身用だったと犯行を否認。そんな折、捜査本部に似顔絵付きの目撃情報が舞い込み、雀荘を経営する大川圭一という男が浮かび上がった。恵子の夫・邦夫は、1年前、西伊豆の漁港に車ごと突っ込み死亡していたのだが、その2年前、なんと大川が運転する車にはねられ2ヵ月の重傷を負っていたのだ。若松殺しの現場から大川の指紋を検出した佃らは、恵子が夫の死で多額の保険金を入手していたことから、恵子に依頼された大川が邦夫と若松を殺したのではないかとにらんだ。ところが、尋問が始まって間もなく、恵子が首を吊って自殺未遂。それを知った大川が若松殺しを認め、意外なことに自供した。大川は、邦夫の暴力に苦しむ恵子に泣きつかれ、3年前に1度殺そうとしたが失敗。西伊豆の事故死に関しては、当時海外にいたとアリバイを主張した。そして、若松殺しは、恵子より若い艶やかな声の女に電話で殺しを依頼され、実行したという。捜査陣は、恵子が事故を装って邦夫を殺したと断定。だが、恵子は意識不明のまま死亡してしまった。捜査陣は大川に殺しを依頼した動機は、若松の派手な女性関係とみるが、犯人らしき人物は浮かんでこなかった。佃は、殺人依頼をした女は、殺された、若松、逮捕された大川、自殺した恵子の3人に復讐したのではないかと推理。邦夫の事故死に事件快決の鍵が隠されているとにらみ、72歳の実母・結城七江を洗った。

【原作】夏樹静子
【脚本】佐藤茂(日脚連)
【出演】西郷輝彦、六平直政、ベンガル、大河内浩、加藤治子、若松武、金久美子、並木史朗、銀粉蝶
【プロデューサー】篠原茂、野末和夫、長富忠

【製作著作】テレパック

【プロデューサー】小橋智子
【ディレクター】大室清