ドラマ

火曜サスペンス劇場 警部補佃次郎11 かるはずみな言葉

  • moja

[NTV]
2000年10月31日(火)21:03~22:54

都内の邸宅で一人暮らしの老人が殺害される事件が発生した。殺されたのは大手倉庫会社会長の永坂昭(川合伸旺)、70歳。最近、仕事から身を引き、骨董の収集に熱中していた被害者の資産は10億円を超える額といわれた。捜査陣は現場近くで発見された血染めの短刀を凶器と断定。手口、現場の状況から怨恨による殺人とみて周辺の聞き込みを開始した。遺産の相続人は被害者の長女と長男の2人。このうちの長男・永坂勝久(伊藤洋三郎)には妊娠4ヵ月の愛人がおり、勝久は捜査員の事情聴取に、子供がいない今の妻・由加利(西川峰子)との離婚を考えていることを明かす。凶器の短刀が古美術店から盗まれた銘刀・村正と判明する中、事件を担当した刑事・佃(西郷輝彦)は、由加利と高校時代の同級生・平山好子(音無美紀子)の関係に関心を抱いた。捜査によると由加利は事件の後、全く興味の無い骨董品を好子から300万円も出して買っていたのだ。佃の聴取に対し、好子は、息子・大輔(小原陽)が起こした交通事故で暴力団に脅されたため金を工面した、といい思わぬ事実を明かした。夫の浮気を知っていた由加利は、より多くの慰謝料をふんだくろうと昭の資産に目をつけ、「誰か義父を殺してくれないかしら」と冗談ぽく話したというのだ。自転車で事故を起こした好子は、由加利が安い骨董品を二つ返事で買ってくれたことを思い出し、口封じを考える由加利に命を狙われている、と怯える。だが、由加利の話は、180度違っていた。由加利は犯人が冗談を真に受けた好子だと考え、二束三文の骨董品を買ったのも強請りだと思ったからだ、という。

【原作】夏樹静子
【脚本】佐藤茂(日脚連)
【出演】西郷輝彦、六平直政、ベンガル、西川峰子、音無美紀子、水沢アキ、大河内浩、伊藤洋三郎、川合伸旺、丹古母鬼馬二、小原陽
【プロデューサー】清水一夫、杉山邦彦、佐藤敦
【ディレクター】広瀬襄

【製作著作】テレパック

【プロデューサー】小橋智子