ドラマ

木曜ゴールデンドラマ 国境の固き約束 十三歳の出発(たびだち)

  • hoge

[ytv]
1980年4月24日(木)21:00~22:54(全1話)

特派員の大川八郎(石坂浩二)は第二次世界大戦、敗戦間近のミラノにいた。街は連合軍の攻撃に燃え盛り、記者も次々と命を落としていった。彼の息子、健一は郊外の日本人学校に身を寄せていた。学校の教師(船越英二)を中心に他の日本人たちも国外へ脱出しようとしていた。八郎が引率して息子と共に国境へ旅立つ。彼の手には、スパイの疑いで殺害された同僚の写真のネガがあった。そこに写っていたのはアウシュビッツ虐殺の証拠だった。そのネガを国外へ持ち出したとわかれば八郎の命も危うかった。新聞記者の使命に駆られ、特ダネにしか頭のない八郎を同じ特派員の真弓(夏目雅子)は非難する。
「それでナチス礼賛の記事を書いた罪が帳消しになるとでも?」
「本気でやったことの間違いは本気で取り返すしかない」
八郎はドイツ兵の目を逃れ、ネガをロンドンへ送ろうと試みるが、健一と逃亡するうちに反戦と愛の心が次第に芽生えていく。あれほど自分の手柄にしたかったネガを八郎は真弓の手に託す。そして健一の目の前で空爆に倒れるのだった…。
チェコ~ウィーンとロケを敢行した大作。

【原作】小野紀美子「十三歳の出発」(毎日新聞社)
【脚本】山内久
【音楽】喜多郎
【演出】出目昌伸
【出演】石坂浩二、船越英二、夏目雅子、小倉一郎、樹木希林、石橋蓮司、田中和洋、松田洋治、桐島象太郎 ほか

【製作著作】読売テレビ/テレパック

【プロデューサー】星田良子

  • ☆第18回ギャラクシー月間賞