ドラマ

貴族の階段

  • hoge

[TBS]
1991年4月6日(土)21:02~23:48(全1話)

2・26事件を背景に、公家時代から続く純粋貴族として生まれた氷見子の視点から激動の歴史を生きた男女の恋愛、深い愛憎を描く。貴族院議長・西の丸秀彦の娘・氷見子は、女子学芸院の同窓生・節子が、兄・義人から恋文をもらったと聞いて動揺する。兄を恋人の様に慕う氷見子にとって、新興貴族の娘でおとなしい節子の存在は疎ましいが、節子は氷見子を姉のように思っている。実は、節子は秀彦の愛人で、彼女は義人の気持ちを嬉しく思いつつも、氷見子からそれとなく断ってもらおうと思ったのだ。一方、近衛歩兵第二連隊に所属する陸軍少尉の義人は、下層階級出身の仲間がクーデターを計画していることを知り、父や祖父との板挟みになって悩む。そんなある日、節子の父で陸軍大臣の猛田が秀彦を訪ね、反乱軍側につくよう説得する。父のメモ係として会話を密かに筆記する氷見子。貴族の行く末を懸念する氷見子に祖母・すず子は、最後の貴族として、権力や財力になびかず誇りを持つように諭す。再び猛田の訪問を受けた秀彦は、節子との関係をネタに脅迫され、反乱軍に天皇陛下の許しをもらう為、元老の父・篤種に猛田を紹介することを約束させられる。その夜秀彦は、いざという時に使えと、義人と氷見子に劇薬を渡した…。

【原作】武田泰淳
【脚本】内館牧子
【出演】斉藤由貴、髙嶋政宏、清水美砂、平幹二朗、杉村春子、山村聰、中谷一郎、結城美栄子、今井雅之 ほか

【製作著作】テレパック

【プロデューサー】矢口久雄
【ディレクター】脇田時三
【AP】吉沢雅治
【AD】藤尾隆