土曜ワイド劇場 混浴露天風呂連続殺人ファイナル
[ABC]
2007年1月20日(土)21:00~22:51(全1話)
警視庁原宿分室の左近太郎(古谷一行)は同僚の山口かおり(木の実ナナ)と箱根の温泉ホテルへ出かけた。かおりの娘・詩織(山田まりや)の結婚相手である橘直木(鳥羽潤))が、箱根の温泉ホテルの跡取りであることから、その人柄を偵察したい、というかおりにつき合ったのだ。ともあれ、結婚指輪を懐中にしのばせ、機会あらば求婚をと考えている太郎にとって、温泉旅行はまたとない機会。こんどこそ、プロポーズするぞ!ところが、箱根のホテルに到着してびっくり。直木の母・雪江(有森也実)は、18年前、かおりが潜入捜査のために通ったディスコのダンス仲間だった。雪江は10年前にホテル経営主だった夫と結婚、再婚だった夫はその後に他界。雪江宛てに、匿名のファックスが届く。差出人は雪江の「18年前の秘密」について触れ、修善寺まで来い、という。雪江は心当たりがないものの、かおりと太郎に同行を求め修善寺へ。太郎、かおり、雪江の3人が修善寺に着くと、懐かしい顔が待っていた。人材派遣業経営の久保田真紀(辻沢杏子)と、世界的な脳外科医を夫に持つ門倉美也子(洞口依子)の2人。2人は雪江と同じく昔のディスコのダンス仲間だ。真紀と美也子にも、同じファックスが届いていたが、2人も秘密についてはわからないという。一行は18年前の旅を辿り達磨山へ。雪江は急に気分が悪くなったといい、ひと足先に修善寺に戻った。ところが、翌朝、筏場のわさび田で倒れている雪江が発見され、病院に収容された。幸い命に別条はなかったが、毒物入りの缶飲料を飲まされたとわかる。美也子の夫・門倉哲生(中島久之)に続き、真紀の夫でIT企業経営の久保田昇(山崎銀之丞)が駆けつける。詩織は雪江の身を案じて病院へ。直後、直木が姿を消した。直木は、元々雪江の亡夫の甥だったが、求められて養子になった。このため、雪江と直木の間には、遺産相続やホテル経営などをめぐり確執があった。太郎は筏場で、土地の老人(穂積隆信)から、18年前、天城トンネルで起きた忌まわしい事故について聞きこむ。門倉と真紀が不倫していることが判明。毒物入りの缶から真紀の指紋が検出された。真紀が、湯ヶ島で転落死する。県警は、雪江に毒物を飲ませた罪の意識による自殺とみるが、太郎とかおりは釈然としない。意外な事実が明らかになる。18年前天城トンネルで起きた事故で雪江の亡夫の妹・節子が死亡。当時彼女には男の子がいた。その子が直木だった。節子の死は、雪江たちのいたずらが原因だったことが判明。犯人の動機が18年前の復讐なら、次に狙われるのは美也子。県警は直木の犯行とみている。直木は依然行方不明。直木から詩織に電話がかかる。「とんでもないことをした」と。松崎で久保田が遺体で発見される。遺体のそばで直木が凶器を手にしていた。しかし、直木は犯行を否認する。雪江が飲まされ毒入り缶飲料は真紀が飲むはずのものだった。真紀は、雪江の飲んだ缶飲料が毒入りだったことから犯人の正体を知り、そのために殺されたのか。果たして犯人は誰なのか。そしてまた、太郎はかおりと念願のゴールインをはたせるのか。
【脚本】篠崎好
【出演】古谷一行、木の実ナナ、火野正平、山田まりや、有森也実、辻沢杏子、洞口依子、山崎銀之丞、鳥羽潤、穂積隆信、大河内浩、中島久之 ほか
【製作著作】テレパック
【プロデューサー】小橋智子
【ディレクター】村上牧人