土曜ワイド劇場 刑事殺し~完結編~
[ABC]
2009年8月22日(土)21:00~22:51(全1話)
目黒区で起きた宝石店強盗殺人事件を追っていた野津崇(仲村トオル)率いる捜査一課11係の面々は、容疑者の島田清二の隠れ家に踏み込んだ。鉄パイプ片手に暴れる島田を部下の鳴海源一郎(六平直政)が取り押さえ、無事逮捕。さらに共犯の友永靖男が主犯だという島田の供述をうけ、野津は鳴海とともに友永のアパートを張り込むことに。だが、その最中、妻の希和子(山本未來)から、娘のめぐみ(池澤あやか)が補導されたのですぐ来てほしいと連絡を受ける。仕事中だと断ろうとする野津だが、鳴海のすすめもあって、野津はめぐみの元へ向かう。だが、野津が張り込みをはずれている間に、鳴海が何者かによって殺されてしまった!現場を離れたことを激しく後悔する野津。上司からも厳しく叱責され、この事件をはずれろと命令されるが、野津は鳴海を殺した犯人を逮捕するまで降りないと主張する。友永の確保をめざして刑事たちが総動員される中、野津は友永以外に犯人がいる可能性もにらみながら必死の捜査を開始した。野津が組むことになったのは、所轄の刑事・原宗次(大杉漣)。原は、かつて熱心で優秀な刑事であったが、妻が自殺して以来、仕事への熱意を失っていた。息子の孝生(黄川田将也)ともうまくいっていない様子だ。そんな中、青梅の雑木林で女性の絞殺死体が見つかる。殺されたのは、島田の隠れ家の向かいのマンションに住む美容師・柏木寛子(洞口依子)。しかも、殺害時間は、まさに野津たちが島田を逮捕した時間と同じだという。これは偶然なのか? 野津は、島田を逮捕した際に鳴海が窓越しに向かいのマンションの事件を偶然目撃したせいで口封じのために殺されたのでは、と推測する。島田や不動産業者の田代和之(中野英雄)の証言で、若い男と寛子がもめていたことがわかり、証言にもとづいて男の似顔絵が作られた。原も独自に動き出し、捜査に積極的に取り組み始めた。一方、野津は寛子の姉・芳江(川上麻衣子)を訪ねる。芳江によれば、寛子は、5年前に舅がひき逃げされた事件をきっかけに、離婚したそうだ。さらに、寛子の事件を担当する沼田刑事(宇梶剛士)の調べで、寛子が出所の不明な3百万円を持っていたこともわかった。この金は一体どこから出てきたのか?そんな矢先、島田の共犯・友永が逮捕された。友永は鳴海を殺していないと訴え、宝石店強盗殺人事件に関しても、島田が主犯だと主張する。一方、島田も新たな事実を思い出した。寛子ともめていた若い男が、神田の楽器店の袋を持っていたというのだ。野津が聞き込みをおこなうと、男はなんと原の息子・孝生であるとわかった。犯人は孝生なのか!?事件を追う野津が辿り着いたのは驚くべき真相だった…。
【脚本】坂上かつえ
【出演】仲村トオル、大杉連、山本未來、六平直政、金田明夫、大河内浩、洞口依子、中野英雄、芦田昌太郎、宇梶剛士、佐久間哲、矢島健一、伊達みきお、富澤たけし、小林すすむ、ベンガル、川上麻衣子、黄川田将也 ほか
【製作著作】テレパック
【プロデューサー】小橋智子、黒沢淳
【LP】村上研一郎
【AD】金澤友也