水曜ミステリー9
刑事ガサ姫 ー特命 家宅捜査班ー
[TX]
2012年8月1日(水)21:00~22:48(全1話)
警視庁特命捜査対策室第五係、通称「ガサ入れ班」は、係長の姫野瑶子(戸田恵子)、通称「ガサ姫」を筆頭に、竜崎昇(的場浩司)、服部浩一郎(竜雷太)、本宮明美(misono)らが所属し、主に家宅捜索を専門にしている捜査班だ。そんな五係のもとに、事件発生の一報が飛び込んできた。とあるマンションの一室で、不動産会社を経営している杉崎佳子(山下裕子)が殺害されたのだ。現場へ急行した瑶子は、そこであることに気付く。周囲にはグラスなどを使った形跡が無いのに、テーブルの上にはグラスを置いたかのように水滴が輪の形をして付着していたのだ。さらに、ゴミ箱からは切り裂かれた「エステサロンシロキ」の会員カードが、財布からは「ビューティークリニックナルセ」の会員証が発見された。「ナルセ」の会員証に記されていた入会日に杉崎が殺害されたことに、瑶子は引っ掛かりをおぼえる。「シロキ」と「ナルセ」は、東京・青山に隣り合う形で出店しており、サービスや価格を異常なまでに競り合って会員争奪戦を繰り広げていた。しかも、それぞれの社長である城木雪枝(沢田亜矢子)と鳴瀬友美(遠野なぎこ)は義理の母と娘であることから、マスコミからも注目を集めており、瑶子は複雑な思いに駆られる。実は瑶子にも、昨年結婚した姫野健夫(黒田アーサー)の連れ子である、由加里(荒井萌)という義理の娘がいたのだ…。被害者の部屋のテーブルに残っていた水滴の成分を分析した結果、サプリドリンクのものであることが判明した。エステサロンにもサプリドリンクが置いてあるのではないかと考えた瑶子は、「シロキ」と「ナルセ」、2つのエステサロンの捜査を開始する。それぞれのエステサロンに聞き込みをしたところ、「シロキ」からは何の情報も得られなかったが、「ナルセ」に行った際、瑶子たちは料金のことで女性客がクレームをつけに来ている場面に出くわす。クレーム対応は友美の部下・手塚雅也(宮川一朗太)が一手に引き受けていたが、その時瑶子に同行していた竜崎が、あることに気付き、その女性客を尾行し始める。実は女性客のクレームのつけ方が、以前追っていた犯罪者のそれとよく似ていたのだ。やがて、竜崎が睨んだとおり、その女性客は企業に対する恐喝の前科がある木村和夫(永倉大輔)と同居していることが判明した。しかも、木村と殺害された杉崎佳子はかなり親しくしており、最近木村が杉崎の会社に頻繁に出入りし、何かを探している様子であることも掴む。そこで、瑶子たちは杉崎の会社へのガサ入れに踏み切るが…。
【脚本】三上幸四郎
【出演】戸田恵子、的場浩司、遠野なぎこ、misono、岩永洋昭、沢田亜矢子、竜雷太、山下裕子、宮川一朗太、荒井萌、渚あき、黒田アーサー ほか
【製作著作】テレパック
【プロデューサー】藤尾隆、山後勝英
【ディレクター】藤尾隆