月曜ミステリー劇場 西村京太郎サスペンス
十津川警部シリーズ35 金沢加賀殺意の旅
[TBS]
2005年7月4日(月)21:00~22:54(全1話)
十津川警部(渡瀬恒彦)に届いた謎の手紙が届く。6年前金沢で十津川と会ったことがある、と綴るその人物は、「加賀の女」としか記していない。自分を救って欲しい、すぐに来て欲しいと訴えていた。十津川が思い当たるのは、6年前友人の結婚式で出会った、北川深雪(藤谷美紀)だけだ。深雪は加賀友禅の老舗「加賀善」の娘だ。十津川は金沢へ向かう。だが、加賀善は倒産しており、店は人手に渡っていた。十津川は、今は、加賀温泉の旅館で、雇われ女将をしている深雪を探し当てる。十津川が手紙のことを話すと、深雪は自分が出したものではない、と意外そうな表情を見せる。その夜、第一の殺人事件が起こる。殺されたのは、旅館の宿泊客でカメラマンの湯浅だ。就寝中に拳銃で二発撃たれていた。そして翌朝、旅館のオーナー・市川が、続いて東京の出版会社社長の遠山が殺される。二人とも二発の銃弾で仕留められていた。同一犯の犯行か?亀井刑事(伊東四朗)の指示で応援に駆けつけた、西本刑事(堤大二郎)は、加賀善は何者かに騙されて、倒産したことを突き止めた。深雪の父・善之助(石立鉄男)は、その後投身自殺を図ったが、死にきれず今は車椅子の生活だ。廃人のような善之助と、表情のない妻の変わり果てた姿を見て、十津川は心が痛む。捜査が進み、一連の事件と深雪を結ぶ証拠が遠山の出版社から発見される。それは深雪をモデルにしたいかがわしい写真集だ。店の倒産後、家計を助けるため上京した深雪は騙されてモデルにされ、湯浅と遠山にレイプされていた。十津川は、深雪が自分と家族の人生を踏みにじった連中に復讐を果たしているのではないかと疑惑を抱く。だが深雪にはアリバイがあった。そんな中さらに第四の殺人が起こる。復讐は止まらないのか… 十津川に届いた手紙の意味とは…?
【原作】西村京太郎
【脚本】長坂秀佳
【出演】渡瀬恒彦、伊東四朗、藤谷美紀、堤大二郎、山村紅葉、小野ヤスシ、中西良太、古川りか、小島加奈子、石立鉄男、宇津宮雅代、大出俊 ほか
【製作著作】テレパック
【プロデューサー】森下和清、沼田通嗣
【ディレクター】脇田時三