月曜ミステリー劇場 西村京太郎サスペンス
十津川警部シリーズ32 愛の伝説・釧路湿原
[TBS]
2004年9月27日(月)21:00~22:54(全1話)
東京湾に浮かんだ他殺死体の謎を追って十津川警部は北海道へ飛ぶ。事件の鍵を握る女は、タンチョウヅルの保護区でボランティアとして働いていた。十津川はそこでかつての部下と再会する。今回は広大な釧路湿原を舞台にした大スペクタクル編。ドラマ終盤には迫力あるカーチェイスも登場し、アクションも目が離せない。一方、タンチョウヅル保護区のシーンでは、雪原に舞うツルたちが美しい。仲の良いつがいのツルをながめながら十津川が夫婦や親子について語るセリフも印象的だ。東京湾に男の他殺死体が上がり、十津川警部(渡瀬恒彦)が捜査に乗り出した。被害者は前回の神奈川県会議員選挙の候補者だった竹田茂男。その竹田に、女がタンチョウヅルの世話をしている写真が届く。女と一緒に写っていた男を見て十津川は驚いた。かつての部下・持田満(的場浩司)だった。持田は七年前、恋人に乱暴した犯人を殺害して服役したが、出所後行方が分からなくなっていた。十津川は北海道へ行くと、持田は釧路湿原にあるタンチョウヅルの保護区の責任者になっていた。写真の女はボランティアの白井香織(床嶋佳子)だと分かるが、その直後、第二の殺人が起こる。香織の写真を撮って竹田に送った私立探偵が殺されたのだ。香織は事件との関係を否定する。東京の亀井刑事(伊東四朗)から、香織の情報がもたらされる。香織の夫は、県会議員の北村(山崎銀之丞)だった。香織は、公職選挙法違反に問われ、逃亡生活を送っていたのだ。神奈川県警の捜査官も釧路へ向かう。香織が捕まれば北村は議員の職を失い、竹田がその座に着くはずだった。香織を励ますために、北村は息子を連れて北海道へ向かった。警察が包囲網を巡らせる中、北村と武志を乗せたSLが釧路湿原を駆け抜ける。列車に駆け寄る香織。だが邪魔が入り警察は香織を取り逃がしてしまう…。
【原作】西村京太郎
【脚本】安本莞二
【出演】渡瀬恒彦、伊東四朗、的場浩司、床嶋佳子、堤大二郎、山崎銀之丞、小野武彦、山村紅葉、モロ師岡、せんだみつお、小野ヤスシ、中西良太、三田村周三、小林勝也、木村栄、古川りか、浪花勇二、成松慶彦 ほか
【製作著作】テレパック
【プロデューサー】森下和清、沼田通嗣
【ディレクター】池澤辰也
【AD】大久保智己