月曜ゴールデン 西村京太郎サスペンス
十津川警部シリーズ50作記念作品 消えたタンカー
[TBS]
2013年9月9日(月)21:00~22:54(全1話)
記念すべき50作目は、西村京太郎ファンの間でも人気の高い「消えたタンカー」が原作。インド洋上で起きた巨大タンカーの炎上沈没事件に端を発した連続殺人の謎に、十津川警部と亀井刑事が挑む。
物語の重要人物である元船長役を渡哲也が演じる。記念の50作目に力を貸してほしいという渡瀬恒彦の願いを渡が快諾し、兄弟共演が実現した。
インド洋で日本の大型タンカーが炎上沈没した。近くを航行していた漁船の船長・鈴木晋吉(中本賢)は救命ボートで漂うタンカーの乗組員6名を救出する。帰国後の記者会見でタンカーの船長・宮本健一郎(木村栄)は、調査結果が出るまで口止めされていると事故原因については口を閉ざす。タンカーは海賊に襲われたのではないかとささやかれる中、事故から1か月が経ち、タンカーの生存者たちが連続して射殺される事件が起きた。最初に殺されたのは宮本船長。続いて佐藤洋介一等航海士(岡部たかし)も殺された。わずか1発の銃撃で射殺されたことから、凄腕の狙撃者による犯行だと思われた。本多捜査一課長(中原丈雄)から連続殺人事件の動機にはタンカー事故があるのではないかと指摘を受け、十津川警部(渡瀬恒彦)は亀井刑事(伊東四朗)と共にタンカーを運用していた船舶会社の社長・黒川秀隆(川地民夫)の元へ。黒川はタンカー輸送には危険がつきものだと語る。亀井は同席していた元タンカー船長・奥平浩一郎(渡哲也)の船も10年前に海賊に襲撃されていたことを思い出す。日本のタンカーで初めて海賊の被害に遭い、3人の乗組員が射殺された事件だった。連続殺人の捜査が進展のないまま、炎上沈没したタンカーパーサーの辻芳夫(池田努)が伊香保温泉で、同じく甲板長の河野哲夫(村上大樹)はヨットで太平洋上を航海中に殺された。十津川は被害者たちが10年前、海賊に襲撃された奥平のタンカーの乗組員だったことに気づいた。一方、亀井は生存者の一人で事故後ブラジルに移り住んだ船医・竹田良宏(鷲生功)のもとを訪れ事情を聞く。そんななか、今回の生存者の一人で唯一行方が分からなかった小島史郎二等航海士(伊東孝明)がフェリーで仙台に向かっていることが判明。十津川たちも仙台に急行し小島を保護する。十津川は小島が奥平と連絡を取っていること、奥平が連続殺人に関わりがあることを知る。やがて事件の裏に奥平が仕組んだ大きな企てが浮かび上がり、政財界にも及ぶ巨悪の存在が明らかになるが…。
【原作】西村京太郎「消えたタンカー」講談社
【脚本】佐伯俊道
【出演】渡瀬恒彦、伊東四朗、渡哲也、堤大二郎、山村紅葉、中原丈雄、中西良太、、古川りか、内山翔人、川地民夫、西田健、せんだみつお、中本賢、木村栄、小倉一郎、伊東孝明、坂田聡、河野洋一郎、田上ひろし、せんだ雄太 ほか
【製作著作】テレパック
【プロデューサー】森下和清
【ディレクター】池澤辰也
【AP】石井満梨奈
【AD】安藤元気